公開日:2023.3.31 / 更新日:2024.11.21

DNA鑑定はバレずにこっそりできるのか？

血縁関係に不安が出た場合「DNA鑑定」をして確認したいと思ったとしても、「誰にもバレないようにできないだろうか」と考える方も多いのではないでしょうか。
デリケートな検査なので、できるだけ家族や知人に知られたくないと思うのは当然のことです。そこで本記事では、DNA鑑定をバレずにできるのか？について、そしてDNA鑑定を検討している方が実際悩んでいる事例について解説します。

DNA鑑定はこっそりできるのか？
- 被験者の同意を得ずに鑑定する場合
- 被験者に鑑定に参加してもらう場合
DNA鑑定を検討する方の悩み
DNA鑑定で100%の鑑定はできる？
家族にばれないように検査キットを郵送できる？
親子関係を確認したいならDNA鑑定がおすすめ

DNA鑑定はこっそりできるのか？

まずは、DNA鑑定はバレずにできるのかどうかについて見ていきましょう。

被験者の同意を得ずに鑑定する場合

鑑定に参加していない知人や家族には、バレずにDNA鑑定はできます。しかし検体を提供する被験者の同意は必須であるため、被験者の同意を得ずのDNA鑑定は「できません」。
例えば、妊娠している女性が、父親とされている男性の検体サンプルを勝手に提出した場合、被験者の同意を得ていないためDNA鑑定はできません。

これは経済産業省が定めている「経済産業分野のうち個人遺伝情報を用いた事業分野における個人情報保護ガイドライン」により、被験者の同意が必須と記載されているためです。
被験者に同意を得るのは決して簡単ではありません。しかしデリケートな問題だからこそ、お互いが納得した上でDNA鑑定に望むことをおすすめします。

被験者に鑑定に参加してもらう場合

被験者の同意があるケースでのDNA鑑定は「可能です」。なお、鑑定に参加していない知人や家族などにDNA鑑定をすることはバレません。
専門機関では、DNA鑑定をする方のプライバシーに配慮をした以下のような取組みを行っています。

【プライバシーの配慮方法について】

最寄りの郵便局にて検査キットの受け取りができる
検査キットを配送する際、品名をカタログと表記することでDNA鑑定だと知られない
発送元名は別の名称に変更が可能
鑑定の問い合わせについては依頼人のみ対応
検査結果を確認できるページはIDとパスワードでセキュリティ保護

DNA鑑定を検討する方の悩み

ここからは、DNA鑑定を検討している方が実際悩んでいる事例について見ていきましょう。

子供が自分に似ていない

DNA鑑定は、親子関係を明らかにするための重要な手段です。子供が自分に似ていない場合、親子関係に疑問を持つことがあります。
このようなケースでは、DNA鑑定をすることで親子関係を確認することが可能です。なお鑑定では、親子間で共通している遺伝子情報を比較することで親子関係を特定します。

子供が生まれた頃、パートナーが浮気していた可能性がある

以前、女優の喜多嶋舞さんと大沢樹生さんが婚姻中にできた子供が、DNA鑑定の結果大沢さんとの親子関係がなかったことが明らかになりました。
大沢さん親子のように、もし妊娠した頃にパートナーが他の男性と浮気していた可能性がある場合、悩み続けるのではなくDNA鑑定をして親子関係を確認する方法もあります。
また、検査結果は法的な証拠としても扱われます。そのような場合では、鑑定費用は高額になる場合がありますので事前に確認しておくことが大切です。

パートナーと浮気相手のどちらの子かわからない

妊娠した頃に浮気をしてしまい、パートナーと浮気相手のどちらが実際の親なのかわからなくなることがあります。このような場合、DNA鑑定を行うことで真の親子関係を特定することができます。ただし、浮気相手が親である可能性もありますので注意が必要です。
DNA鑑定では、遺伝子情報を比較して親子関係を確認するため正確な結果が得られます。またこの場合も、検査結果は法的な証拠としても扱われます。そのため、鑑定費用は高額になる場合がありますので事前に注意しておくことが大切です。

関連記事：妊娠中に浮気発覚したらどうする？妊娠中に夫が浮気する原因とは

自分の子供だと言う方が現れた

DNA鑑定は、親子関係や身元確認をするための科学的な方法です。そのため自分の子どもだと主張する人が現れたケースでは、DNA鑑定をすることで親子関係の確認が可能となります。
DNA鑑定をするには精神的な負担もありますが、親子関係を確認するためには必要なステップとなるでしょう。なおDNA鑑定には慎重な判断と準備が必要ですが、正確な結果を得るためには必要な手続きといえます。

DNA鑑定で100%の鑑定はできる？

現段階では、DNA鑑定で100％と断定することができません。なぜなら「DNAの突然変異」のような可能性を排除することができないためです。
しかし現在のDNA鑑定の技術は、21,000兆を1人ずつ見分けられるほどの精度があります。そのため血縁関係を証明する手段として、DNA鑑定は法的な場でも活用されています。